涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

息子の可能性を信じてくれた中学生に感謝!

私は、最近、PTAの卓球部に入りました。

 

前からその存在は知っていたのですが

平日の夕方のため

息子を預けられないし

バドミントンはやっていたけれど

ちゃんと卓球はできないし……と

いろいろと考えすぎて

全く入るつもりはありませんでした。

 

ある日

仲の良いママが

お子さんを連れて行っていると聞いて

それなら大丈夫かも! と

急に乗り気になりました。

 

一度、体験入部させてもらうことになって

息子を連れていったら

久しぶりにいい汗をかき

先輩ママたちもとても優しくて

入部することにしました。

 

私は、同じ球技ということもあり

それなりにラリーはできますが

息子はラケットを握ったこともなく

全く打てません。

 

本来子どもの部活ではないのですが

空いている卓球台で

子どもも練習していいことになっています。

 

他の子どもたちは

慣れているのか

うまい子もいるし

そうでなくてもラリーは続きます。

 

しかし

息子はラリーが続かないので

その輪には入れず

私と打つことになりました。

 

私もよくわからないなりに

ラケットの持ち方や

ワンバウンドしてから相手のコートに入れることなどを

説明しましたが

息子はイライラして

「いいの!」

と言って聞く耳を持ちません。

 

すると

こっちも

「じゃあ、いいよ。適当で!」

と言って無言でとりあえず打ちます。

 

息子は、あさっての方向に打ち

私は、そのボールを取りに行き…・

 

その繰り返しで嫌な雰囲気が漂っていました

 

「もう、やめる」

「そう、わかったよ」

 

毎回そんなやりとりがあり

私の中で

“そう簡単に息子は卓球ができるようにはならないのではないか?”

と思い始めていました。

 

昨日も卓球がありました。

 

子どもたちは最初卓球をしていました。

 

息子も一応ラケットを持って

ひとりでなんとなくボールを打っていました。

 

子どもの人数が多くなり

おにごっことかかくれんぼとかやり始めました。

 

息子はそういった遊びもあまり好きではありません。

誘ってくれましたが、断っていました。

 

あーあ……って思いましたが

これも試練!

そう思って、特に口は出さずにいました。

 

他のママたちが気を使ってくれて

申し訳なかったですが

私は

遊ばないなら遊ばないで待っていてくれればいいと

この状況を

少し面倒に思っていました。

 

そんな時に

先輩ママのお子さんで

今中学2年生の男の子がさっそうと現れました。

 

どうやら

子どもたちの相手をするために

先輩ママから頼まれてきてくれたようでした。

 

ラケットを持ったまま立ち尽くしている息子をみて

どう声をかけてくれたのかは遠くてわからなかったのですが

気がつくと

練習の相手になってくれていました。

 

息子は、ラリーができないんだよな……

迷惑かけちゃうな、申し訳ないな……

 

そう思っていると

なんと! 手取り足取り教えてくれているではありませんか!

 

私は、遠目に見ながらも感動しました!

 

彼が教えてくれていることにも

素直に教わっている息子にも

そして

サーブができるようになり

何度かラリーができるようにまで

なっていることに!

 

わー! すごい!

 

私は私で試合をやっていたのですが

チラチラと気になって見ながら

胸が熱くなりました。

 

そして

ちゃんと息子の可能性を信じてあげていなかったことを反省しました。

 

そして

ちゃんと息子の可能性を信じて教えてくれた中学生の彼に感謝しました。

 

息子は緊張していたのか

無言で指示に従うばかりでした。

後で聞くと

ちゃんとお礼も言えなかったようでした。

 

私は

帰り際に

「さっきは、息子に卓球を教えてくれてありがとうございました!

息子は、全然、打てなかったのだけど、教えてくれたら少し打てるようになったみたいですね! 嬉しいです! 本当にありがとうございました! それから教えるの本当に上手ですね! すごいです!」

と伝えました!

 

すると彼は

「いえいえ。 ありがとうございます」

と言ってくれたんです。

 

素敵な中学2年生の男の子でした。

 

息子もあんな風に成長してほしいなって思いました。

 

そして

相手に思いが通じない時に

簡単にあきらめず

可能性を信じ続ける大切さを

改めて教えてもらった気がしました。