涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

思い切って「遅刻」を選択して……

今朝、息子は起きると

「まだ疲れが取れてない」って

大人みたいなことを言いました。

 

昨日から

時折頭が痛いとか

怠いとか言っていたのですが

部屋を涼しくしていたら

元気になったので

暑さのせいかと思っていました。

 

着替えもなかなかしなくて

やっと着替えたと思ったら

トイレにこもりました。

 

排便したいけれど

出ないし

トイレは暑いし

お腹はすいたし

時間はどんどん経つし……

 

「お腹が痛い」

「頭が痛い」

「……学校に行きたくない」

 

とりあえず

トイレから移動するように促し

暑いだろうから扇風機にあたるように言ったら

「風にあたると頭が痛くなるから……」

と言いました。

うーん繊細。

 

熱を測ると熱はありませんでした

 

お友だちの待ち合わせまであと10分。

 

これから、ご飯を食べて

排便をするのは間に合わない……

 

どうしよう?

 

そんなにひどい体調ではないと思うんだけれど

それでもご飯も食べず排便も中途半端で

このまま「具合悪い」モードで行かせるのも

気がかり。

 

けれど

この状態で休ませることは 

なんか気が進まない……

 

あっ、遅刻は?

遅刻という選択肢はありだろうか?

 

息子に

「じゃあ、様子見て遅刻するって連絡しようか?」

 

私のまさかの提案に驚きながら

息子は目を輝かせてうなずきました。

 

急いで連絡帳にその旨を書くと

お友だちと集合場所に行き

連絡袋をお願いしました。

 

家に戻ると息子は

心なしかすっきりした顔で

朝ご飯を食べていました。

 

「とりあえず、ご飯を食べてから考えよう!」

 

遅刻を決めたことで

私の気持ちにも少し余裕が出ていました。

 

洗濯物を干しながら様子を見ていると

息子は

時折、テレビの映像に反応して

私に話しかけながら

ゆっくりだけれど

しっかり全部食べました。

 

「もしできたら、

一時間目の授業に間に合うように

行けたらいいと思うのだけれど……」

声をかけて反応をみると

前向きな様子。

 

登校してから一時間目の授業開始まで

朝の準備をしたり

植木に水やりをしたり

朝礼をするための時間分で

約40分遅れの計算です。

 

「トイレに行ってみる」

排便もすっきりしたようでした。

 

最近は、言わないと片づけなかったお皿も

自分から重ねて台所へ運び

ランドセルを背負い始めました。

 

「すごい! ありがとう!」

そう言うと嬉しそうに笑いました。

 

月曜日なので大荷物です。

 

遅刻の場合、保護者が教室まで付き添うことになっているので

「今日は特別にサービスで手荷物持ってあげようか?」

と聞いてみたら

「いい、大丈夫。男だから。

男は黙って持つ」

とか言うのでびっくりしました!

 

学校への道々

「一緒に学校に行くの、久しぶりだね。

一年前には途中まで一緒に行っていたね」って

言いながら成長したんだなって

ジーンとしました。

 

学校に着いて

教室まで一緒に行きました。

 

どういう風に教室に入ろうかな?

一緒に前から入るのか?

後ろからこっそり入るのか?

だけど、先生と話をして行った方がいいだろうなぁ……

なんて思っていたら

息子がさっさと後ろのドアへ一人で向かい

授業中なのに

「おはようございます」

とびっくりするくらい大きな声で挨拶しながら

入って行きました。

 

「あっ、ユウトくん!」

って言ってくれる子もいて

息子はニコニコしながら

テキパキ用意をし始めました。

 

取り残された形になってしまったけれど

私は

前のドアに背中を丸めて近づくと

先生がドアまで来てくださったので

今朝の様子を伝えました。

 

「よかったです! 元気になって!

あっ、そうそうちょうどよかった。

実は……」

と言われたのでドキッとしました。

 

「明日、予告なしの緊急地震速報のショート避難訓練なんです!

だけど、ユウトくんにはお知らせしておきますね。掃除の時です」

 

避難訓練でパニックにならないように

知らせてくれました。

 

「ありがとうございます」

配慮に感謝しながら帰りました。

 

私は、ルールがあると守りたい気持ちが強いので

よっぼどのことがないと学校を休みたくないし

遅刻や早退もあまり好きではありません。

自分自身もそうだったし

息子に対してもそういう思いがあります。

 

けれど

今日、思い切って「遅刻」の許可を

息子に、いや、私自身に出すことによって

ちょっと楽になりました。

 

ご飯も食べずにお腹もすっきりせずに

時間を守らせて送り出していたら

それはそれでどうにかなっていたかもしれないし

 

息子の言葉通りに

休むを選択しても

休むことで元気なった息子に対してイライラしながらも

どうにかなっていたでしょう。

 

けれど

黒か白でなく

0でも100でもなく

 

「遅刻する」というグレーを

選ぶことによって

結果的に80くらいの着地点に

着地できた気持ちです。

 

もしかすると

息子と一緒に久しぶりに通学路を歩けたこと

息子の頑張りが見れたこと

息子の大きな挨拶が聞けたこと

先生とお話しできたこと

早めに買い物に行けたことなど

いいこともあり

プラスだったとも言えるかもしれません!

 

これを機に「遅刻」が増えるのは望んでいませんが

いざというときの選択肢が増えてよかったかもしれない

 

元気に帰ってくることを願いつつ

今日も一日楽しみます(^^♪