昨日、息子が学校から帰ってきて
普通に過ごしていましたが
突然何かを思い出したように
しんみりしていました
「どうしたの?」
と聞くと
あるクラスメイトから
その子の作った工作のようなものを
もらったというのです。
「へーよかったね。」
と言ったら
悲しそうな顔をし
「欲しくなかったのに…」
と顔を覆いました
よくよく話を聞いたら
図工の時間に作ったものらしく
各々持ち帰ったようなのですが
その子は自分が作ったものを
「いらないから」と
息子にくれたらしいのです
「そっか、もしこっちもいらなかったら、
《くれるっていう気持ち》だけもらって
断ってもいいんだよ。」
と言ったら
「『いらない』って言ったのに、
『いいから、いいから』ってくれちゃったんだよ」
と泣き出しました
こういう悲しみもあるんだと
息子の繊細さを感じながら
なんて言っていいか…と
意外に難問
「確かに、大人でも、断っても
『いいから、いいから』ってくれちゃうと
受け取らざるを得ない場面はあるよ…
だから、今回は仕方ないね。
いいじゃん、もらっておけば?」
なんとも歯切れも悪く
自分でもしっくりこなかったら
息子もしっくりこなかった模様
その《善意の品》がココにあることが
落ち着かないようでした
「うーん。じゃあさぁ、
とりあえず、お母さんが預かっておくよ
そして、しばらくしたら、
『ありがとう』って《くれた気持ち》に感謝して
捨てさせてもらおう。それでいいかい?」
息子はしばらく考えてうなずきました…
だけど、まだ、悲しみの中にいました
「『いらない』のにもらっちゃったことが嫌だったんだね…。
もしさ、同じようなことがあったらどうしようか?」
ちょっと投げかけてみました
「……」
「《くれる気持ち》に感謝しながら、
いらなかったら『いらない』って言ってもいいし、
それでも『あげる』って言われちゃったら
もらってもいいんだよ。
どっちも間違いじゃないんだよ
それに、もし間違っても大丈夫だよ。
お母さんだって子どもの時に
『○○幼稚園はどこですか?』って聞かれて
△△幼稚園を人に教えてしまったこともあるけれど
大丈夫だったよ」
なんだか見当違いかな?とも思ったけれど
だいぶ息子の気持ちも落ち着いたようでした
この対応が正解かどうか?よくわかりません
けれど、
~すればよかったのに
とか
~しなさい
じゃなくて
~してもいいんだよ
って言えた自分が
なんだかちょっといいなって思えました