「行動力があってすごいな」
私が、人に対して、尊敬、あるいは、嫉妬する点の一つは「行動力」だったりする。
そして、ある日、実際、それを人に伝えたことがあるのだけれど、その時に意外な言葉を受けた。
「いやいや、あなただって、相当行動しているから!」
え? 私?
いやいや、私は、やろうと思っても、行動できないことが多いですから……。
そう言いかけて、自分の行いを振り返ってみると、おや? そう言えば、今から3年前と比べると、全く違う生活をしていることに気づく。
3年前といえば、「ほめ達認定講師養成講座」に通っていたあの夏のことだ!
とても自分に自信がなくて、人前で発表することに、ドキドキしていたっけ。
でも不思議と講義内容や運営についての質問は、なんでも臆せず挙手してしていたんだよな。
人前で話すことと、人前で質問することの間にどんな違いがあるのか、よくわからないけれど、質問は、そういえば、どんな勉強会に行ったとしても、だいたい一つはしてくるのは、ずっと前から変わらない。
その講義の中で、自分メディアを持った方がいいよと言われて、ブログを始めたんだよな。
そのブログがもっと上手く書けるようになりたいと、書店のライティングのゼミを受講するようになって、不思議なご縁で、今そこで働かせてもらっているんだよな。
その間にも、「子育てハッピーアドバイザー養成講座」にも行って、修了証ももらった。
なんだ、そこそこ行動している気もするな。
だけど、どうしても、人前で何か講義をすることに躊躇いがあって、行動することができない。
何かを学ぶと、それを、今度は、人に伝える方にまわりたいと、思ってしまうのだけれど、実際に自分が講師として、人前に立つことは憚られる。
なんか怖いのだ。
何に怯えているのか、よくわからないけれど、何かが怖いのだ。
じゃあ、そんなに怖いなら、諦めてしまえばいいと思うのだけれど、なんだかいつも心の片隅にそれはあって、「なぜやらない?」と私に聞いてくる。
だけど、もしも、仮に、私がそれなりに行動力のある人間だったとしたら、本当にやりたければ、とっくに始めているのではないかとも思うのだ。
顕在的には、「やりたい」と思っていても、潜在的にブレーキをかけている可能性もあるかもしれない。
私が考える行動力は、「講師として活躍すること」と「遠くの講演や勉強会にフットワーク軽く行くこと」だったりする。
どっちもできそうで、今の私には、ハードルの高いこと、高いこと……。
「やらないといけない」と思っているから、苦しいのであって、「別にやらなくてもいいんだ」と思えば楽になるんじゃないか? と言われたこともある。
そうか……おそらくこの世の中に必要だと思うことでも、得意な誰かにそれはお任せして、自分は体現したり、文章で表現すればいいじゃないか? とも思う。
でも、本当にそれでいいのかなあ?
ああ、なんて優柔不断なんだろう。
やりたいのか? やりたくないのに、やるべきだと思い込んでいるのか?
自分のことなのに、よくわからない。
もしかしたら、「講師」という仕事はハードルが高いかもしれないけれど、自分の思いを、文章だけでなく、声でも表現したいだけなのかもしれない。
そんな都合のいいことなんてできるのかな?
もう少しよく考えてみる方がいいのか?
それとも、とりあえずやってしまった方がいいのか?
それすらも決めきれず、今日も夜が更けていく……。