涙と笑顔のあいだ

ひといちばい敏感な小学生ひとりっ子男子の子育てを通し、母として成長させてもらいながら「ライター・小説家」になる夢も諦めない40代主婦のブログ

リコーダーの練習からの“ MIDORI〜繋がる輪〜”

夏休みの宿題の中に、音楽で「リコーダーが吹けるようになる」というのがある。

 

夏休み前に、簡単なテストのようなものがあり、そこで引っかかった人は、夏休みの特別授業に出るか、予定があったりして出られない場合は、家で練習してできるようにしてくるように、と言われたらしい。

 

申し訳ないことに、その特別授業の日は、私が仕事のため、私の実家に朝から移動し祖父母と過ごしてもらうため、息子はそれに参加できなかった。

 

ある意味、私のせいで、参加できないわけだから、練習に付き合い、吹けるようにするミッションを感じていた。

 

何ができないか聞くと

「低いミを吹こうとしているのに、高いミになっちゃうんだ」

と言う。

 

以前、自分が小学生の時に使っていたリコーダーを引っ張り出して、息子と練習を一緒にやった時に、教えるというよりも自分が楽しみ過ぎて、息子を置いてきぼりにしてしまった反省があったので、今回は、自分は吹かないでおこうと思っていた。

 

しかし、息子の思いは違ったようだった。

 

「お母さんも、一緒に吹いて、見本を見せてよ」

「だけどさ、お母さんが吹くと、自分が楽しんじゃうからさ」

「いいよ。別に楽しんでも」

「そう?」

 

斯くして、今日も、リコーダーを引っ張り出した。

 

課題曲は、「もののけ姫」だった。

確かに、低いミを吹くつもりが、ピーと高くなってしまっていた。

 

「こうさ、ちょっと顎を引いてさ、『低い音を吹くぞ』って感じでさ」

 

どうしても、理論的な説明は難しい。感覚的な伝え方になってしまったが、どうにか、何回か練習して、少しいい感じにはなってきた。

 

完璧とは言い難いが、今日、詰めて、嫌になるよりも、この夏休みに何度か楽しんで練習した方がいいと思い、息子の気分に任せていた。

 

すると

「お母さん、この曲知ってる? 結構、感動的かも」

楽譜をパラパラとめくりながら、息子が尋ねてきた。

「え? MIDORI? 知らないなあ」

YouTubeで探してみてよ」

検索すると、初音ミクが歌っているものが見つかった。

 

早速流すと、息子も一緒に歌い出した。

 

知らなかった。

調べると、今や、全国的に有名になっている、「緑のカーテン」は、小学校の先生が始めたものらしく、その思いを子どもたちと分かち合うためのメッセージソングらしかった。

2007年にできたようだ。

 

4の息子の声は、まだ、声変わりをしていなくて、高音も抜けるように澄んで美しかった。

聴きながら、録音しておきたい気持ちになったけれど、歌いたくて歌ったのと、歌わせようとするのとでは、きっと純度が違うだろうと思い、今、この瞬間を耳に焼きつけることにした。

 

「いい歌だね。声も澄んでいて美しいよ」

「お母さんも歌ってよ」

 

私は、昔から、耳からだけの情報では正確な音が取れないので、楽譜を見ながら、リコーダーで音を取ってから参戦しようとして、リコーダーの練習を始めたら、息子は飽きてしまったようで、別の部屋に行ってしまった。

 

結局、また、私が暴走し、リコーダー学習の横取りをしてしまったことになったが……

 

息子に教えてもらった、歌が、今、私の頭の中をぐるぐると巡っている。

 

息子が教えてくれたこと、私がそれをいいと思えたこと、それが嬉しい、日曜の昼間だった。

 


【初音ミク】MIDORI ~繋がる輪~(合唱曲)【カバー】