涙と笑顔のあいだ

ひといちばい敏感な小学生ひとりっ子男子の子育てを通し、母として成長させてもらいながら「ライター・小説家」になる夢も諦めない40代主婦のブログ

教室からPTA室までの道のり

今日、息子の終業式だった。

 

明日は6年生の卒業式で、それに出席する5年生と6年生だけ、終業式の後予行演習に参加するけれど、それ以外の学年は2時間目の後、即下校する予定だった。

 

息子は、3年生なので、下校組。

しかし、私が、「PTAから卒業生への記念品」を手配する係だったので、息子が下校する時間に、どうしてもPTA室で作業をしないといけなかった。

ひとりで家で留守番することが不安だという息子に

「じゃあ、悪いけど終業式終わったらPTA室に来て!」

とお願いしたのだけれど、これまた不安らしく渋った。

PTA室に入っていくところを誰か見られて怒られるんじゃないか?

それに、上級生の教室の前を一人で歩くのも不安らしかった。

ああ……。

ひといちばい敏感な息子にとっては、これも重圧なんだと思うと、正直参った。

「大丈夫だから! それくらい頼むよ!」

昨夜、つい、そう言ってしまったら

「ごめんなさい」

そう言って泣きながら寝た。

ああ、強く言ってはいけなかったよな。だけど、私も参っちゃうよな。

ちょっと私も落ち込んだ。

 

今朝、起きて、どうしたら息子の不安を少しでも取ってあげられるか考えた。

そうだ。

担任の先生には、申し訳ないが、連絡帳を書かせてもらい、もしウロウロしていて、不安そうだったら見守ってもらおうと思った。

それに、はっきり、何時に帰りの会が終わるかわからないから、息子には、できるだけ、PTA室に向かって来てもらい、私も、作業を少しだけ抜け出させてもらって、息子を迎えに行こう!

そう決めた。

 

息子に、その話をして、一応納得してもらい登校を見送った。

 

その後、私と一緒に作業する仲間は、卒業記念品をお店に取りに行った。

記念品と言っても、お菓子なので、どうしても、前日の準備が必要だった。

 

しかし、想定外のことが起きた。

止んだと思っていた雨が急に降り出し、自転車でお店に行くことが困難になり、急遽歩いて向かうことになった。

そこで、15分くらいのロスが生まれた。

 

幸い、もうひとりの仲間がPTA室で待機してくれたので、PTA室に誰もいない状況は避けられrたけれど、さすがに、教室まで迎えに行ってほしいとはお願いできず、あとは、息子が自力でPTA室にたどり着くのを祈るだけだった。

それか、自分の教室の前で待っているか……。

 

泣いているかな?

怒っているかな?

 

心配だったけれど、泣いていない息子を無理に想像して、息子の教室へ向かった。

すると、誰もいなかった。

 

あれ?

じゃあ、ひとりで行けたのかな?

 

なんだか、すごくドキドキした。

そこにいても仕方ないので、PTA室に向かうと、担任の先生がこちらに向かって歩いて来る姿が見えた。

「あ、お母さん、お疲れさまです」

先生が笑顔で言ってくれた。

「あ、すみません」

「今、PTA室に行きましたよ」

「もしかして、送ってくださったのですか?」

「はい」

「最後の最後の日までお世話になりすみません。本当にありがとうございました」

「いえ。ではまた」

今日も笑顔で対応してくれてホッとしました。

 

急いでPTA室に向かうと、PTAの役員の仲間が

「あ、息子さん来てるよ」

と教えてくれた。

私の顔を見て息子はホッとしたようだったけれど、泣いてはいなかった。

「ごめんね。遅くなってしまって。実は事情があって……」

説明すると、頷いてくれた。

 

そのあと、記念品の袋詰めも手伝ってくれた。

 

「先生送って来てくれたんだね。お願いしたの?」

気になって聞いて見たら息子は頷いた。

「ちょっと不安なので、一緒に行ってくださいって言った」

「そうだったんだ」

私は、そこまで、先生に求めることは想定していなかった。

先生に申し訳なかったけれど、でも、一方で息子がちゃんと先生にお願いできたんだということに、驚いた。

 

息子の性質上、これからも不安に思うことが多分たくさんあって、その中にはひとりで乗り切れることと、人の助けが必要な場合があるだろう。

私がずっと側についていてあげることはできない。

だったら、その時の状況に応じて、信頼できる大人や、友達に、自分の弱点を見せて、助けを求めることができることはいいことなんじゃないかと思った。

 

今日のところは、先生や、仲間に甘えさせていただき、息子が、私がいなくてもPTA室にたどり着いたことをよしとしよう。

いい環境にいられることに感謝しようと思う。