涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

できることをできるだけやることの尊さ

今日は、非常に忙しい一日だった。

朝は、「母」として、小学校に行き渋る息子の気持ちに寄り添いながらも、どうにか登校してほしい気持ちも強かった。

だから、なんとか励まして、先生に「くれぐれもよろしく!」という旨の連絡帳を書き、学校の門までどうにか送り届けた。

 

そのあと、すっかり冷めてしまった朝食を頬張り、駅までの道を早歩きで進み、電車の中で、「社会人」としての自分に切り替えた。

 

いつもは、5時間働くところを、今日は、午後からの私の都合で3時間しか働けないから、どうやったら一番効率よく働けるかとか、今日どうしてもやらないといけないことを見極めて、全力で業務にあたった。

 

12:30。

いつもよりも早く、職場を後にし、また電車に飛び乗った。

今度は、「保護者」の顔になり、PTA総会に出るためだった。

会計として、仮の会計報告をすることになっていたので、どういった読み方をするのか、前任者にアドバイスを求めた。

「普通に読めばいいよ」

と言われ、「普通」って? って戸惑いながらも、どうにか見よう見まねで仮の決算報告を読み上げ始めた。

結構時間がかかり「これって誰得?」なんて思いながら、できるだけ早く読み終わった方がいいと思い、少し焦っていたら、読む速度も結構早くなり、これはこれで大丈夫かな? なんて、いろいろ考えてしまった。

 

そして、その後、息子が待つ教室へ息子を迎えにいって、どうにかこうにか一日が終わったわけだ。

 

そして、忙しかった一日を思い出すと、決して、自分だけの力では、どうにもならなかったなって思う。

 

息子を安心して送り出せたのも、息子自身が、最初は泣きはしたものの、結局は、強い心を持って、学校へ行ってくれたからだし、担任の先生が

「連絡帳に書くことによって、気持ちが落ち着くのだったら、お母さんは書くのは少し大変かもしれませんが、こちらはいくらでも書いてもらって構わないですよ!」

って言ってくれたから、お守り替わりに、連絡帳を持たせることができたのだ。

 

職場の仲間たちが、私の都合を理解してくれて、早めに帰してくれたのも、本当にありがたいことだし、会計報告を読み上げることだってなかなかできない経験をさせてもらった。

 

たくさんの顔を持たせてもらうことは、ひとつの顔だけで全力で取り組むよりも、ひとつひとつの役割を充分には果たせなくて、不甲斐ない自分を感じることが多いけれど、それでも、手を挙げて、できることをできるだけやることは尊いことだと思う。

 

それに気づかせてくれたのは、今日でPTA役員を卒業した、一緒に活動した仲間たちだった。

 

フルタイムで働いているのに、誰も引き受けないのなら、自分ができる範囲で引き受けようと手を挙げてくれた仲間や、お子さんが4人もいるのに、まだ、幼稚園にも入っていないお子さんを連れて活動に参加してくれた仲間もいた。

彼女たちが、力を貸してくれたことが嬉しく、ありがたく思えたから、自分も、充分でなかったとしても、活動に参加できていることが尊いことだと感じることができたのだ。

 

もしも、時間が無限になったのならば、もっとたくさんの顔を持ち、いろいろなことをやってみたいけれど、限られた時間の中では、どうしても、選択しないといけない。

どれだけのことができるのかと考えながら、できることを精一杯させてもらうことが、今の自分にとって、いい時間の使い方なんだと思う。

 

迷ったら、とりあえず、進む。

進みながら、考える。

 

慎重な私も、この年になって、それが少しずつできるようになってきたのだとしたら、ちょっと嬉しい。