涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

「行くと決めたから行く!」

水曜日のこの時間、私は、このテーマのブログを書く比率が非常に高い!

 

「息子とスイミング!」

 

今日も、悶着後、息子をスイミングに連れていった。

 

母としての気持ちがグラグラ揺れて、心を鬼にすると決意したはずが、またグラグラ揺れて……。

その繰り返しだ。

 

今日も朝から頭痛がすると不調を訴えてた息子。

熱を測ると平熱。

今日はPTAの仕事で学校に私も行くから、とりあえず、学校に行って、もしもどうしてもつらければ保健室に行ってねと言って、送り出した。

 

スマホを気にしながら作業するも、連絡なく、代わりに、ママ友のスマホが鳴り、保健室に向かっていった。

発熱したらしい。

可哀想に……。

他のうちの子の体調が悪いと聞くと、素直に気遣う言葉が浮かぶのに、我が子のこととなると、ため息をつきそうになる様は、自分のことながら嫌気がさす。

 

結局、その子は、少し寝たら、回復したらしく、教室に戻ったと聞いて、ホッとした。

 

ママ友と、一緒に、教室に様子を見にいったら、息子と会った。

私の顔を見るなり

「まだ少し頭が痛いんだ」

と言った。

「うん」

そう言ったきり黙ったら

「嘘じゃないよ」

と言った。

「うん」

私の顔に、疑ってると書いてあったのかな?

信じてはいたつもりだけど、嘘であってほしかったのは確かだった。

 

とりあえず、学校には最後まで居られる感じだったから、普通に帰ってくるように言って、私は買い物をして家に先に帰った。

 

遅いお昼ご飯を食べながら、息子が帰ってきてからのことをシミュレーションした。

・熱が出て休みたいと言う場合

・熱はないが、頭が痛いから休みたいと言う場合

 おそらく、この二つのどちらかになるはずだ。

 

熱が出ていたら、やむなし。休ませるしかない。

問題は、熱はない場合。

熱がなくたって頭痛がする場合はもちろんある。

しかし……。

 

熱がない場合に休ませることを考えると、自分でも不思議なくらい、苛立った。

あまりに、苛ついて、空想の中で、ものを破壊していたし、何か硬いものを食べたくなり、厚焼きおせんべいをバリバリ食べた。

このまま、息子に会ったら、言葉や態度で傷つけてしまいそうな自分が怖かった。

 

なんでだろう?

なんでこんなに息子が嫌がるのに、スイミングを休ませたくないんだろう?

いっそのこと、やめさせてしまえば、私だって苦しまなくて済むのに……。

 

旦那にLINEをして、今日、どうしても行きたくないと言ったら休ませていいと思うか、相談してみた。

何度かのやりとりの末、休む条件として「頭が痛くて休むんだから、今日は目が疲れるYouTubeとゲーム禁止。そして、スイミングは明後日に振り替える。来週は、絶対行く」と提示することにした。

 

息子が帰ってきて熱を測ると平熱だった。

頭はまだ痛いと言う。

「じゃあ、もし、休むならさ……」

条件を提示した。

「ちょっと考えさせて!」

そう言ってしばらくして

「行くことにする」

息子はそう言った。

 

そのあと、どうして、平泳ぎまで習って欲しいのかをハグしながら話した。

中学に行ったら、授業に平泳ぎがあること、だから、平泳ぎの泳ぎ方は習っておいてほしいこと、水泳以外にも、嫌でもやらないといけないことがたくさんあるから、もちろん頑張らないといけないのは先のことだけど、今やっておくと少しは楽だと思うから、嫌がってるのにやってほしいんだ! ということを話した。

 

そうしたら、息子は泣いていた。

私もうるっとした。

息子のためと言いながら、自分を正当化している懸念があることを認めつつ、それでも、ちょっとずるい自分をゆるした。

 

おやつを食べ、YouTubeを少し見て、そろそろと準備を始めた。

「本当は行きたくないけど、行くって決めちゃったからな……」

少し笑いながら息子は言った。

 

なんて言っていいかわからず、私も少し笑った。

 

「行ってくる」

ロッカーの前で後ろを振り返らずに行っていった息子。

 

「行くと決めたから行く」

その言葉に、成長を感じた。

 

私たちは、いつも同じようなところで、押し問答している親子だけど、同じようで、少しずつは、強くなっているはずだ!

まるで、らせん階段を登るように!