涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

あの時、うまく伝えられなかった算数の問題の解き方を、もう一度、説明させてくれ!

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小学3年生の息子は、算数で「2けたのかけ算」をやっています。

かけ算の筆算です。

正確には、まだ、学校では、やっていなくて、契約している通信教育の教材に出ていたところなのですが……。

 

我が家では、息子は、学校の宿題は、ひとりでやります。

そしてその後に、私が目を通し、間違っている場所を指摘し、やり直しするように声かけはしているのですが、通信教育の教材は、私が側について一緒にやっています。

もう小学3年生だし、そろそろ答え合わせだけでもいい時期かもしれませんが、そもそも、あまり乗り気じゃないので、どうにか、雰囲気を盛り立てて、取り組ませている実情です。

 

一週間くらい前に、教材に、この「2けたのかけ算」が登場し、いつもの通り、一緒になってやっていたのですが、説明文を読んでも息子が理解していなかったので、私の方も、「なんでわかんないの?」という言葉は辛うじて飲み込みながらも、少し声を大きめにして、説明をし続けました。

「わかった?」

「……」

「とりあえず、問題解いてみよう!」

努めて落ち着いて話しかけたつもりでしたが、イライラが言葉に乗ってしまったようでした。

息子は泣き出してしまったのです。

 

もう一回、説明すればわかるかな?

そうも、思いましたが、いや、今、説明を続けても、いいことはなさそうだと判断し

「わかった。じゃあ、学校で先生の説明をよく聞いてきてね。今日はおしまい」

そう言いました。

息子は、ホッとしたように頷きました。

 

私としては、不完全燃焼で、気分は悪かったのですが、これ以上無理強いして、息子が算数を大嫌いになってしまうのは本望ではないので、堪えました。

 

でも……

「学校で、かけ算の筆算出てきた?」

「ううん。まだ」

「そう」

ここで、待てれば、私も成長したということなのでしょうが、気になって、何日かに一回聞いてしまいました。

 

もう一度だけ、教えたい!

 

私のわがままですが、もう一度だけ、説明してわかってもらいたかったんです!

だから、今日、息子に提案しました。

「この前の問題だけど、少ない量でいいから、もう一度やってみない?」

「えーやるの?」

渋々でしたが、どうにか、机に座らせることに成功しました。

 

「これなんだけどさ」

私がそう言うと、完全に目が死んでいて、聞こうという感じがしません。

「もう一回さ、苦手意識持たないで、話聞いてみて!」

ある意味、無茶な願いをしたものです。

だけど、息子は、半分くらい聞こうという雰囲気を見せました。

今だ! チャンス!

私は、できるだけ、ゆっくりと説明文を読み上げました。

「ここまではわかった?」

「うん」

「でね。その次なんだけど」

一通り説明すると、息子が質問してきました。

ああ、そうか、そこで引っかかったんだ。

息子がわからない場所がわかりました。

「これはさ、これとこれを別々に計算したものを、一緒にしたものなんだよ。だから、最後は足すんだよ」

「ああ、そういうことか!」

わかりかけたところで、確認問題を一緒に解きました。

「あ、なんかわかってきた」

「ちょっと楽しくなってきた」

そうか! そうか!

私は、その言葉が聞きたかったんだ! そう思いました。

 

もう少し解いて欲しかったけれど、やめておきました。

楽しい気分のまま終わらせたかったんです。

これ以上やると、また雰囲気悪くなるかもしれないし……。

 

親子学習は、あまりよくないとも聞きます。

でも、わからないことがわかって、目が輝く瞬間が見られる時は、すごく嬉しいです。

 

押したり引いたりしながら、もう少し、一緒に勉強しようかなって思います。