「デタラメ占い」の効用
昨年の大晦日に、私もパートとして働かせてもらっている書店で、年越しパーティがあった。
私は、家族と家で年越しをしたので、残念ながら参加できなかったけれど、そこのイベント内容の告知はとても興味深かった。
中でも一番気になったのは、ある社員さんの「デタラメ占い」だった。
脚本家であり、書店の社員でもある彼女は、“霊感もスピリチュアルな能力も一切ないけれど、異常なまでの洞察力に定評があり、他のスタッフにも「占い師」と呼ばれている”……らしい。
気になる!
結局、まだ、占ってもらっていないけれど、その日から「デタラメ占い」ってなんかいいな! って思い出した。
もちろん、統計に基づいたり、様々な根拠のある占いもいいけれど、デタラメだけど、なんか元気になる! 笑える! っていいなって思ったのだ。
で、今日、家族と、冗談で、「デタラメ占い」ごっこをやってみた。
初めは、旦那が、デタラメに私を占っていた。
デタラメな情報過ぎて、詳細は忘れてしまったけれど、なんだかすごく笑った気がする。
で、今度は私が息子を占った。デタラメに。
「早めに宿題をやるのが吉。ラッキーアイテム、鉛筆」
なんだか、ただ、そうやってほしいということを言ったまでだった。
最後に、息子が、占った。
「どうやって言えばいいのかわからない」
「デタラメでいいんだよ。なんだっていいんだって」
「うーん。難しい」
真面目なところは私にそっくりだ。
「そっか。じゃあ、無理に占わなくてもいいよ」
「でも、なんか、占ってみたい」
なんだか変な会話だったけれど、ようやく息子が占い始めた。
「誰を占うの? お父さん?」
「お母さんを占う」
「そう」
なんて言うんだろう? ちょっとドキドキした。
「お母さんのラッキーアイテムは、『任天堂スイッチ』」
「えー?」
ただ、ゲームがやりたいだけか!
あれをしてほしい。
これをやってほしい。
そう言うよりも、なんだか、デタラメに占うことで、よりソフトに思いを伝えることができるかもしれないと思った。
あれ?
もしかして、これって、告白とかに使えるかしら?
「身近なところに出会いあり」とか言ってみたり。
で、もしも、気まずくなったら
「デタラメな占いだし」
で乗り切れるかもしれないし……
なんて、くだらないことを考えてしまった。
ところで、本家のデタラメ占いは、本当に、結構当たるらしいから、私のやつとは一緒にしてはいけないと思う。
真似すらできていないと思う。
そうだ! インスパイアされたということにさせてもらおう!
でも、また、家族に伝えたいことがあったら、独自のデタラメ占いをしてみるかもしれない!