涙と笑顔のあいだ

ひといちばい敏感な小学生ひとりっ子男子の子育てを通し、母として成長させてもらいながら「ライター・小説家」になる夢も諦めない40代主婦のブログ

牛乳を温めるか、否か!

「ちょっと匂いが……」

昨日の朝、息子が私の側まで来て言った。

「え? 何の?」

毎朝、我が家は、全員冷たい牛乳を飲んでいたのだけれど、最近、旦那の胃腸の調子が悪くなったのをきっかけに、旦那だけ、レンジで温めるようになった。

そのあったかい牛乳の匂いが、息子にとってつらかったようだ。

「チーズの匂いがするんだよ」

「ああ」

息子は、冷たい牛乳、ヨーグルトは好きだけれど、チーズは苦手だ。

あったかい牛乳の匂いは、そうか、チーズの匂いに近いのか。

乳製品はどれも大丈夫な私は、むしろ匂いに鈍感らしい。

「わかったよ」

そう言って、旦那に、ちょっと申し訳なく思ったけれど、温めた牛乳を換気扇の下に持って行った。

そして、息子が学校に行ってから、食卓にそっと戻した。

 

そして、今朝、私は迷った。

旦那の牛乳を温めるか否かにだ。

 

もう、胃腸の調子は戻っているはずだから、冷たい牛乳でもいいかな? と思ったけれど、美味しそうにあったかい牛乳を飲む姿が頭に浮かんで、それは、ダメな気がした。

 

だからと言って、また、温めた牛乳を息子の前に置くのも無神経だし。

ああ。

 

しばらく考えて、二人の意見を尊重した折衷案として、温めた牛乳をとりあえず、また換気扇の側に置くことにした。

 

ポツンと置かれたマグカップを見るよりも先に、一応説明した方が、心証がまだいいだろうと思って、旦那に説明して、息子にも説明した。

「これが、二人を尊重する、精一杯の対処法なんだよね」

私がそう言うと

「でも、そんなに遠くに置かなくてもいい気もするけれど」

と笑いながら言っていた。

 

思い返してみると、息子が生まれてから、何かというと、息子を最優先に過ごしている。

「子どもだから、大人が我慢して、意見を聞いてあげよう!」

そんな気持ちが私にはあって、旦那にもそれを押し付けている気もする。

私たち夫婦が話をしていて、息子が割って入ってくると、よほど重要な話でない限り、息子の話に耳を傾けている。

でも、果たしてそれでいいのだろうか?

それは、息子をわがままにしてしまうことに繋がっていないだろうか?

しかも、旦那が疎外感を感じてしまわないだろうか?

私たち夫婦は大丈夫だろうか?

不意に、ぐるぐると不安に襲われた。

 

旦那の優しさに甘えて、息子中心の我が家だけれど、これからは、時と場合によって、優先する人を変えた方がいいのかもしれない。

 

たかが牛乳だけど、一事が万事かもしれない。

 

とりあえず、今日、旦那が帰って来たら、しっかりと話を聞こうと思う。

もしも、息子が話しかけて来たら

「今、お父さんと話をしているから、ちょっと待って」

そう言ってみよう。

そう思った。