来年の手帳と、仕事で使いたい本を探しに、いつもと違う本屋に行ったら、平積みされていたある本に釘付けになった。
それは『大家さんと僕』というエッセイ漫画。
お笑いコンビ・カラテカのボケ担当、矢部太郎さんが著者の本だった。
最初「矢部太郎」という名前を見ても、お笑いの矢部さんと結びつかなかった。
著者のプロフィールを見て、あ! そうなんだ! と表紙のイラストの男性を見ると、ああ! あの矢部太郎さんだとわかった!
帯を見て、なんだか、ページをめくりたくなり、1ページ目から引き込まれた。
ああ、なんかいい!
これは、買って読まないといけない気がして、レジに向かった。
そんな空気を纏った本。
年齢を超えた友情なのか? 家族的な愛なのか?
言葉でラベリングすることが意味をなさないような、ちょっと変わっているけれど、いい関係。
彼らの日常を覗き見させてもらっているような、クスッと笑ってしまうシーンが満載!
そして、少し切なくなって、だけど、心があったかくなるような不思議な本。
我が家の近所にも、一人暮らしのオーバー80歳の女性がいる。
会うと
「若くていいわね!」
っていつも言われる。
他愛ない世間話をして別れるけれど、私には「友だち」という認識はない。
もしかすると、無意識に線引きをしてしまっているのかもしれない。
お茶を飲んで、ちょっと踏み込んで話をしてみたら、今とは違う景色が見えるかもしれない。
そんな気がした。
もっと、人は、周りの人と親しくなれるのかもしれないって思える本に出会えた、今日は、とってもいい日だ。