涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

選りに選ってこんな日に……という心境からの脱出

今日は、本当なら今頃、2年前に一緒に、息子の小学校の広報誌を作った仲間たちと一緒にランチをしているはずでした。

2年半前、何もわからない、ひとりっ子の息子の初めての小学校生活のスタートに際して、委員をやった方が先生とも、保護者の方とも繋がれると思って、思い切って広報委員に立候補したのです。

それなりに大変だったけれど、とてもいい仲間に恵まれて、充実した1年が過ごせたのも奇跡でしたが、その時の人間関係がとてもよく、今も続いていることにも、感謝しています。

 

しかし、今、私は、自宅の和室でこのブログを書いていて、隣には、息子が、布団を敷いて寝ているのです。

 

どうしてそんなことになったのかというと……。

昨日は、私は、仕事で、旦那と息子は、東武鉄道博物館に行きました。

時間がたまたま合ったので、最寄りの駅で合流し、一緒に歩いて帰ってきたのですが、その時から、あとで思い返してみると

「足が痛いんだよ」

と息子は言っていました。

「そうなんだね……」

そう言いながらも、深刻にとらえず、少し歩きすぎて疲れたのだと私は思い込んでいました。

家に帰って

「あんまり食べたくない」

「疲れちゃった」

そう言っても、それもあまりちゃんと聞き入れませんでした。

iPadの見過ぎだろうな……。

そう思って、むしろもっと反省してもらいたいくらいでしたから、抱きついてきても

「いいから。次からちゃんとしてくれればいいから、早くやるべきことをやろうよ」

そう半ば突き放したように言ってしまいました。

いつも以上に落ち込んでいる息子を見て、そんなに落ち込むから、最初から、やるべきことをやればいいんだよ! と私がカリカリした気持ちでいたからでしょうか? 息子の目には涙が溜まっていました。

そのあと、旦那とお風呂に入ってもらいました。

「寒い」

「耳が熱い」

盛んに不調を訴えても、面倒に感じてしまった私とは対照的に、旦那はとても心配していました。

「熱計ってみれば?」

旦那にそう言われてハッとしました。

そうだよな。

熱を計るべきだったよな……。

私の中で、息子は元気でいて欲しかったのです。

だから、体の不調ではなく、気持ちの問題だと認識しておきたかったのかもしれません。

熱を計ってしまうことが潜在的に怖かったのかもしれないと感じました。

熱を測ると……38.5℃。

ああ、ある。

ああ、多分、明日の朝も、下がらない、だから、明日の集まり行けないんだ……。

薄情な母親だと自分でも思いますが、なんで、今日に限って熱を出すんだと、悲しくなり、自分は、なんて不運なんだと思いました。

そして、息子の体調を心配することよりも、自分のことを先に考えてしまったことにも嫌気が差しました。

 

万が一、明日、熱が下がったら……。

一縷の望みを残して布団に入りましたが、なかなか眠れませんでした。

 

そして、今朝、息子の熱は、少し下がったものの、学校には行かせられない症状でした。

仕方ない。

学校を休ませて、私も、約束を断るしかない。

 

実は、9月に一度集まる企画があったのですが、私が仕事を始めてしまったので、みんなと都合がつかずに、参加できなかったのです。

それで、今度は、私が参加できる日にちでわざわざ企画してくれたのに、こんなことになってしまい、企画してくれた仲間、予定を調整してくれた仲間に対して本当に申し訳ない気持ちも合間って、本当に、残念な気持ちでいっぱいになりました。

 

泣く泣く、断りのLINEを送り、皆から、労いとお見舞いの言葉をもらいました。

 

皆の優しい気持ちに包まれて、気持ちが少しずつ落ち着いてきました。

そして、私自身も、私の中にいる小さな女の子に

「ああ、本当に残念だったね。行きたかったよね。今回は行けると思ったのにね」

そう言いました。

すると、スーッと気持ちが楽になってきて、母親として、息子の体調を心配する気持ちが湧いてきました。

 

そうだ。

連絡帳書かなくちゃ。

病院にも連れて行かないと。

自転車の後ろには、もう乗せられないから、バスがタクシーだけど、バスだと歩くし、タクシーだと今度は酔いやすくて不安がるよな、どうしようかな?

 

やるべきことも、不安も、母としてのそれに切り替わりました。

 

そして、バタバタとやるべきことをこなして、今、薬を飲んで落ち着いて寝ている息子の側でこれを書いているのです。

 

息子が昼寝をする前に、久しぶりにゆっくりを話をしました。

心なしか息子が嬉しそうに見えました。

話をしながら、そう言えば、最近、息子の話をちゃんと座って聞くことが少なかったなと気がつきました。

それに、今日、学校を休んだことは、私の予定的には、あまりいいタイミングでなかったものの、もしも先週だったら、一生懸命練習した学芸会に息子が出られなかったわけだから、まあ、今週で良かったのかもしれないと思い直すことができました。

 

幸い、インフルエンザではないようでしたので、あとは、安静にして様子を見るばかりです。

苦手だったタクシーに乗って、病院へ行きましたが、タクシーが原因で具合が悪くなることもなかったですし、悪いことばかりではありません。

 

悪いことばかり見ると、キリがありません。

そうかと言って、悪いことに目をつぶってなかったことにするのも辛い。

 

自分の中のマイナスの感情を受け止めて、昇華させて、そして、やるべきことを清々とこなすと、なんだか、悪いことばかりでない気がしてくるから不思議です。

 

今、私は、息子の風邪がうつらないことを切望し、最善を尽くしてはいます。

もちろん、それが一番いいのですが、もし、万が一うつってしまったとしたら……。

その時は、また、その時、受け止めて、昇華させて、そして、やるべきことを清々とこなして、乗り切れそうな気がしてきました!

 

とりあえず、今できることをして、また、次の機会に、彼女たちと一緒にランチが食べられるように祈るばかりです!