「今、コンビニだけど、お昼のパンか何か買っておく?」
旦那から電話があった。
「はーい! じゃあ、それでお願いしまーす」
私が無邪気に答えて、電話を切ると、側でその会話を聞いていた息子が
「うちは、子ども2人に、大人が1人みたいな家族だね」
と言った。
え? ああ……旦那がお父さんで、私と息子が子どもか!
「うん、確かに、そんな感じかもね!」
笑うしかなかった。
今日も、休み明けに必要な仕事の準備と、ライティングの記事をやりたいのだ! と言ったら、午後は、旦那が息子を連れ出してくれて、家に篭ることをゆるしてくれた。
「昼ごはんは別々にしよう! みかちゃんは何か食べるものある?」
そう聞かれて、インスタントのラーメンを想像しながら、うんと言ったばかりだった。
「ちょっと散歩がてらコンビニに行って来る」
息子が勉強している間に、好きな飲み物を買いに行って、本当に私のお昼ご飯は準備しなくてもいいか気になって電話をかけてくれたのだった。
ありがたや!
「お父さんは、面白いし、優しいしすごい人だね!」
息子が徐に私に歩み寄りながらそう言った。
旦那の優しさに感動したらしかった。
「お母さんは、お父さんという、優しくて素敵な人と巡り会えて結婚できて、ユウが生まれてくれて、本当に幸せだよ」
我ながら臭いセリフだと思ったけれど、そう言う雰囲気だった。
息子が、少し、うるっとしたからハグした。
日常で、ふと、感じたら、「幸せだな」って、口に出してみるのも、たまにはいいかもしれない。