涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

気持ちが崩れそうになった息子を支えたのは、誰なのか?

今日、息子の気持ちが崩れそうになっていた。

朝起きた時から、目が潤んでいた。

 

「怖い夢でも見たの?」

「違う」

「……とりあえず、トイレ行って着替えようよ」

できるだけ穏やかに、そう言いながらも、内心ドキドキしていた。

本当に具合が悪くなって、会社を休みことになるのが嫌だったからだ。

昨日も、台風の影響で、出勤日を変えてもらったのに、今日まで、行けないとは言いにくい、でも……。

 

本当に、体調が悪いのか、精神的なものなのか、どちらかの見分けにナーバスになった。

 

その後、息子は、トイレに行くと

「お腹が痛いのに、便が出ない」

と言った。

「とりあえず、ご飯を食べちゃおうよ!」

なんとかごまかしながら、食卓に着かせると、息子がいよいよ泣き出した。

「昨日は、台風で、3時間目からの授業で楽だったのに、今日は、6時間もあって、しかも習字もあって、本当に嫌だ」

途切れ途切れではあったけれど、そんな風に言って、息子は大泣きした。

そっか、どっちかと言うと、気持ちの問題が大きいのか……。

 

決して、気持ちの問題ならいいというわけではないけれど、体の具合が悪いよりは、どうにかなりそうな気もする。

 

本当は、イライライしていたし、「そんなことで泣かないで」と言いたかったけれど、グッと堪えた。

それは、優しさからではなく、私の打算的な考えからだった。

今追い詰めて、もっと泣かせても、誰も幸せにならないと思ったから。

 

「そっか、なるほどね。そう思ったんだね」

私がそう言うと、今度は旦那が、

「そうだよな。そりゃそう思うよな」

と言った。

 

すると、息子は、もうひと泣きしてから、トイレに行ったようだった。

そして、スッキリした顔で出てきた。

 

私は、洗面所で手を洗う息子に、こう言った。

「お母さんもさ、頑張ってくるから、ユウも頑張って。一緒に頑張ろう」

息子は頷いた。

 

頑張らないと行けないのは、わかっているけれど、どうしようもない気持ち。

それを、誰か、今日の場合は、おそらく、私にわかってほしかったんだと思う。

 

うん。気持ちわかるよ。

そうなんだね。

 

気持ちを受け止めることで、物事がスムーズに進んだ。

 

だけど、偉そうに、さも、優しい母のような顔をしながら、事情を受け止めてもらったのは、きっと私の方だと思う。

ごめんね。

 

気持ちを奮い立てて、学校へ行ってくれてありがとう。

 

息子も頑張っているんだと思うと、私も頑張れる。

 

そして、そんな私たち二人を見守ってくれているのが、旦那。

旦那には、もっと感謝しないといけないな。

 

気持ちが崩れそうな息子を支えたのは、誰なのか?

私に見えて、本人かもしれないし、旦那かもしれない。

 

家族って不思議なバランスだなと思った。