やりました!
昨日、ようやく、息子が、初期クロールで25m泳げるようになりました!
10か月ぶりに、帽子の色が変わり、嬉しかったです。
だけど、正直、嬉しいというよりもホッとした気持ちの方が強かったです。
3年5か月前にこの日のことを一応の目標に、息子を週に1度スイミングに連れて行き始めました。
きっかけは、息子が幼稚園の時に、「小学6年生までに、どんな形でもいいから25mを泳げるようになった方がいい」という話を聞いたからでした。
一緒に習い始めた子や、後から習い始めた子が、どんどん上達し帽子の色が変わっていく中、息子は本当にマイペースに通っていました。
試験に落ちても、全く悔しがらない息子を見た時
「悔しくないの? お母さんは悔しいよ」
と、私が号泣し、結果、息子を泣かしたこともありました。
さっき、当時の気持ちを息子に聞いたところ、私が悔しさをぶつけたことは覚えてないそうです。
確か2年くらい前の話です。
そのことに驚きながら、少しだけホッとしました。
それは覚えていないようでしたが、その頃は、25mを自分が泳げるようになるとは思えなかったそうなのです。
「えー! そうなの?」
そう言いながら、私も、このまま通っていても、本当に泳げるようになるのかな? と疑う気持ちも少なからずありました。
3年5ヶ月の間のほとんど、スイミングを楽しんでいた時期もありませんでした。
「行きたくない」
そう言っている息子を、引きずるように連れて行きながら、自分の気持ちをコントロールすることの難しさを感じたり、息子のためなのか、自分の意地なのかもわからなくなったこともありました。
だけど、ここ半年くらいは、息子の気持ちに変化があったのか、見るからに、上達していきました。
きっかけについて、聞いたところ、こんな風に教えてくれました。
「周りのみんなができるんだから、自分もきっと25m泳げるはずだ、と思ってきたのがきっかけかもしれない。そうしたら、がんばってみようと思えてきた」
そうだったのか!
もちろん、時間はかかりましたが、本人が、ここまで頑張ってきた努力の上で、目指す目標がぼんやりとでも見えてきたということもあると思いますが、いい意味で人と比べるというか、刺激をもらえたことは本当によかったです!
私の方が、周りのみんなと比べて、息子の上達に時間がかかることを気にしていました。
同じ出来事を、私はマイナス気味に、そして、息子はプラスとして受け取っていたのですね。
これには、頭が下がります。
一応の目標はクリアしたのですが、人間は欲深いものですね。
できれば、もう少し、泳げるようになって欲しいと思い始めました。
「正しいクロール」も覚えてほしいし、中学生になって臨海学校では、平泳ぎを泳ぐそうなので、できれば、平泳ぎまではマスターしてからやめてほしいです。
もしも、その時になって、本人がもっと泳ぎ続けたいと言うならば、ずっと続けてくれてもいいと思っています。
幸い、息子は、達成感で、しばらくは続けてもいいと思っているようです。
よかったです。
月謝もそれだけ嵩みますが、私もたくさんのことを学ばせてもらっています。
目標というのは、それを達成する頃には、ひとつの通過点に感じるものなのかもしれません。
そう考えると、「結果ではなく、プロセスを大事にする」の意味が少しわかる気がしました。
また、「25m泳ぐ」という目標は、本来息子の目標のはずなのに、「息子に25m泳がせる」という私の目標にすり替わっていたことに今更ながら気がつきました。
やはり「自分事」になって初めて力が湧いてくるんですね。
息子が自分で「25mを泳いでみたい」と思えてから、上達し始めたんだと思います。
親の方が、熱くなってしまうというのは、子どもの習い事にはつきものの、感情であり、問題ではあると思いますが、反省するとともに、きっかけづくりも大切だから、「応援するって何だろう?」「サポートするってどこまでだろう?」って考えてみたいと思います!