息子の夏休みの宿題。
今年こそは、あまり関わらないでいようと思ったに、やはり、性分なのか、大分関わっている……。
我が家に、子どもがたくさんいれば、物理的に関われないのだろうけれど、ひとりっ子だし、自分にも、ある程度時間はあるし、関わりたい気持ちも少なからずある。それに、仕上がりに関して気にもなるから、きっと、関わりすぎない方が、結果的に、息子のためなんだろうと思いながらも、関わってしまっている……。
そう考えると、関わってあげてるとか、関わらされてるというよりも、「関わらせてもらっている」と言った方がいいのかもしれない。
今日も、「読書感想文」について、関わりすぎて……いや、関わらせてもらって、息子と一緒の本を読んだ。
『空に向かってともだち宣言』 茂木 ちあき・著 国土社
今年2017年の青少年読書感想文コンクール課題図書の中から、息子が一番読んでみたいと言っていたので買ったものだ。
子ども向けの本だと思って、のんびり構えていたら、ガツンとやられた。
ああ、そうだった。
子どもの頃って、案外、わかっていても、それを言うことで親が悲しむだろうと思うと言えなかったりもしたな……。
そんな風に昔の自分の気持ちを思い出した。
主人公のあいりは、その一家との出会いから、たくさんのことを学ぶ。
息子は読み終わった後
「ああ、よかった」
と言った。だから
「何がよかったの?」
と聞いてみたけれど
「わからない」
と言った。
感じたことを表現するって、実は、難しいんだなと改めて感じた。
面白かったのは、私は、主人公のあいりに感情移入したけれど、息子は、ミャンマーから引っ越してきたナーミンの気持ちに近づいたらしかったことだ。
「読書感想文」をサポートするためのシートがあって、それを書くまでが宿題なのだけど、息子は、その欄に、ほんの少ししか書いていなくて、私は、それが、少し気に入らなかった。
もっと、書けばいいのに……。
これでいいんだと言う息子。
そうだ! 息子がいいと言えば、いいのかもしれない。
私は、心のどこかで、素晴らしい「読書感想文」を書いてほしいと思っていた。
だけど、きっと、違うんだ。
本人が、本を読んで、感じたものがあることが大切なんだ。
しばらく、悶着したけれど
「わかった。じゃあ、そのままでいいよ」
と私が言って、終わった。
息子の宿題に関わらせてもらわなければ、読むことがなかったんだ。
そう思ったら、感謝の気持ちが湧いてきた。