今日、出先から帰ってくると、隣に住んでいる年配の女性が、玄関先の植物に水をやっていました。
「こんにちは」
と挨拶すると、女性も
「こんにちは」
と笑顔で返してくれました。
息子が帰ってくるまでに、やっておきたいこともあったので、私がそのまま家に入ろうとすると、女性は
「あのちょっと、この辺詳しいかしら?」
と言ってきたのです。
「この辺ですか? どこかを探しているのですか?」
「この辺にいい歯医者はないかしら? 急にね、歯が抜けちゃったのよ。年をとるのはいやね」
ああ、だから、マスクをしていたのだな。
でも、確か、私と同じ歯医者に行っていると前に行っていると言ってたはずだけど……、何か嫌な思いをして、変えたいと思っているのかな?
よくよく話を聞くと、そこに行ったいたことさえ、おぼろげな記憶らしい。
3年くらい前に、その歯医者から帰ってきたと私に話してくれた話をしたら
「あ、うっすら思い出してきたわ」
と笑っていました。
「もし、特に、そこが嫌でなければ、前に行っていた時の記録があるかもしれないから。一度、行ってみたらどうですか?」
「そうね。そうしようかしら」
診察券もあるかどうかわからないというので、私の診察券に載っていた電話番号を教えました。
「ありがとう。とても助かったわ」
「歯は大事ですから、早めに診てもらった方がいいかもしれませんね」
女性と別れてから、母を思いました。
まだ、まだ母は若いと思っているし、思っていたいけれど、きっと母も少しずつスムーズにできないことが増えてきてるだろう。
それでも、隣の女性も、母も、自分の心身と折り合いをつけながら笑顔で暮らしている。
私も、できないことにフォーカスするのではなく、今の自分に、できることをしよう!
変えることができることには挑み、変えることができないことには折り合いをつけることも大切だよな!
そう思えました!