涙と笑顔のあいだ

HSC(ひといちばい敏感な子)中1ひとりっ子男子の子育てを通し成長させてもらいながら、日常のモヤモヤの純度を上げるべく綴る40代主婦のブログ

「ぼく、立候補したんだ……」

「ぼく、立候補したんだ……」

昨日の夕方、息子がぽつりとつぶやきました。

「ん? 何に立候補したの?」

「《昔遊び会》の初めの言葉……」

そう言うと、こたつの布団に潜り込んでしまいました。

立候補したにしては、沈んだ様子。

なぜだろう?

「立候補したくしてしたんでしょ?」

「みんなに勧められたんだよ」

「え? みんなに?」

ああ、そうか、まだ、クラスの代表の役をやったことがないから、やるように言われたんだな!

クラスのほとんどの子が、そういった役割をやりたがるから、自ら手を挙げない子にもやるチャンスが回るようにと、年度末が近づくと、優先的に、まだやっていない子に決まるんだと聞いたことを思い出しました。

「そうか! いいじゃん! 大丈夫! きっとうまくできるよ」

私がそう言うと、息子は、頷きながら、こたつの布団から顔を出しました。

目にはいっぱい涙をためていました。

「大丈夫だよ! おいで!」

こたつから出てきた息子を抱きしめて頭をなでました。

「きっとうまくいくよ! それに、もし失敗したって、たいしたことないよ。もし原稿を家で作るんだったら、手伝うし、わからなかったら、先生に聞いたっていいんだよ!」

そう言うと、息子は、泣きながら頷きました。

息子は頑張ろうとしている!

そう思いました。

「いつ?」

「2月」

「そっか! まだ時間あるから、一緒に考えよう!」

その後、もうひと泣きして、息子は泣き止みました。

試練を乗り越えて、成長してくれたらいいなと思いました。